オルセー美術館展、9/10
実は同時開催の二科展に出品の平成会の仲間の作品をみる為でもあった。
「オルセー展」も上野の都美でも何回も見ているので、再度見る作品も多かった。
今回のテーマは「印象派の誕生」。その誕生を導いたともいえるマネを中心に、
マネと印象派の画家たちが生きた時代を名画でたどる展覧会である。
マネ「笛を吹く少年」
マネのサロン落選作。スペインから帰ったばかりで、背景の処理はベラスケスから取り入れ、当時は
ジャポニズムの興隆期、着衣の平面的な色遣いは、マネの浮世絵愛好をしのばせる。
クロード・モネ 「草上の昼食」
日本初公開、縦4m横6m余りの大作として描き始められたが、完成にはいたらず家賃変わりに大家に引き渡す
後に取り戻した時には、絵は傷み、分断され、今は2枚の形で伝わる。
それでも木漏れ日などの光がもれだし、若い頃のモネの挑戦を生き生きと伝えてくれる。
モネ「サンラザール駅」 ドガ「競馬場…」
モネ「かささぎ」 カバネラ「ヴィーナスの誕生」
どの絵も何度見ても素晴らしい作品、記憶の薄れないうちに… 二科展につづく