分かれた故郷、妻へ -画家イ・ジュンソプとマサコー
去る1/24 NHK日曜美術館で放映。
韓国の国民的画家 イ・ジュンソプ Lee ・Joong -Sup (1916~1956)
戦争や貧困に直面しながら朝鮮民族の象徴ともいわれる牛 や家族の愛を描く。
イ・ジュンソプが心の支えとした妻の山本方子さん(現在94歳) 二人は韓国と日本で離ればなれになりながらも
そこから数々の作品を生み出す。
紙(銀紙)や釘を使ってでも絵を描き、独自の作品世界を創りあげる。
「魚釣り」
「黄牛」
写真は上記画集 他より
映画「ふたつの祖国、ひとつの愛 ~イ・ジュンソプの妻~」 監督 酒井充子
愛を描くドキュメンタリー。 2014年12月全国ロードショー。
日本と韓国の地で離ればなれに、その愛の唯一の通信手段であった手紙は200通以上も。
アジアの芸術家として初めてニューヨーク近代美術館(MOMA)に作品が収蔵された。
先生より画集をお借りし、改めて釘で描く一本一本の心痛な線、 絵画への執着と
家族への愛の深さに 感動と悲痛さにいたたまれない気持ちになった。
反面 牛の躍動感、豊かな感性によるドローイングは目を見張るものがある。