エル・グレコ展
3/09 「筝音」でお世話になっているI.Kさんの筝のコンサートを聴きに渋谷に…
その前に、見たいと思っていた絵画展、「エル・グレコ展」と「フランシス・ベーコン展」を梯子して…
16~17世紀のスペイン美術の黄金時代に活躍した エル・グレコ の回顧展。
絵画の表面に厚く塗られた油絵の具に残る流れるような筆跡を、はっきり見てとることができる。
エル・グレコの絵画は、揺らめく炎のような人物像や、雲や光が渦巻く背景など、見る人に劇的な印象を与える
そうした表現が、自由で力強い筆跡から生まれている。
上野公園は暖かな日差しに包まれて 寒桜も青空に美しい。 東京都美術館へ
「無原罪のお宿り」 曲がりくねったダイナミックな動き、聖なる光、ユリやバラで純潔を、愛するトレドの街を…
「白貂の毛皮をまとう貴婦人」 肖像画家としてトレドで活躍
「聖マルティヌスと乞食」 長く引きに伸ばされた体、ねじれや不均衡を特徴とする
「修道士オルテンシオ・パラビシーノの肖像」 手の表現に動きが見られる。 ピカソも青の時代の人物像に影響
「受胎告知」 宗教画に現れる天使やキリストなど「目に見えない世界」を視覚芸術として表す
「聖アンナのいる聖家族」 雲や光の渦巻く背景
巨大な絵画のスケール感も体感。絵の前に立つと、描かれているキリスト教の物語の場面に立ち会っているかのようだ。
鮮やかな色彩と引き延ばされた人物像が特徴的で強烈な印象のエル・グレコ展でした。