ポスターの絵 [ボール」説明を聴くと、まさに冷たい、裏側の視線がよみとられる
。
フェリックス・ヴァロットンの日本初の回顧展。
スイス生まれ、16歳の時パリに出て、ボナール・ドニらが集結した芸術家グループ「
ナビ派」に合流。
独特な距離感で「異邦人のナビ」と呼ばれる。その画面は冷淡で謎をはらみ、時に悪意さえ匂わせる。
この作品は昔
オルセー美術館で見ているが、改めてその家族の冷ややかな食卓を感じる。作品自体は面白い
「
貞節なジュザンヌ」 怪しげな女性の何とも不敵な笑み、謎のような作品。
貞節どころか娼婦の卑猥、
聖書のパロディである。
一号館所蔵の版画作品60点は斬新で現代的、モノクロの作品は、深い画面構成と大胆な
フレーミング。
自分の好きな版画二作品
「これが戦争だ」主要な形と背景の交錯が、そのまま世界の破壊と敵の目を盗む潜行の表現となる。
その画面は時を越え、現代の私たちとも共鳴する。
「アンティミテ」男女の姿は
コントラストの強い画面の中で砕け一瞬それと判別付かない。
判じ絵のような図柄。
新しい東京駅の目の前「JPタワー/KITTE」の5階、食事をしながら暫しおしゃべり。
美術展のあと、パリの街角を思わせる一隅でコヒーブレイク!絵画の話で盛り上がる。心躍る1日でした。